罰則もある!?産業廃棄物処理に必要なマニフェストとは?

2021.10.22

産業廃棄物の処理にはマニフェストの交付が必須であることをご存知でしょうか?マニフェストという言葉自体知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回の記事ではマニフェスト制度に関して詳しく解説していきます。マニフェスト制度を導入していない業者を選ぶと、最悪の場合、施主にも責任が問われてしまうため、注意しましょう。

産業廃棄物処理でお悩みの方はぜひこの記事を読んでみてください。業者選びの際の注意点も解説していきます。

マニフェスト制度とは

マニフェストとは、産業廃棄物処理業者が責任を持って廃棄物を適切な場所へ運搬・処理をするためにつくられた管理票のことです。廃棄物の行き先を管理し、不法投棄されるのを未然に防ぐ役割も担っています。

マニフェストは各廃棄物ごとに作成し、廃棄物の種類や量、運搬業者の情報など詳細に記していきます。マニフェストは廃棄物の引き渡しと同時に交付することになっているため、依頼する際は内容に相違がないか確認しましょう。

マニフェストが必要な理由

マニフェスト制度は1990年に始まりましたが、開始当初は任意の制度でした。その後、1995年には特別管理産業廃棄物の処理に限りマニフェスト制度を義務化、1998年には全ての産業廃棄物の処理でマニフェスト制度を導入することが義務付けられるようになりました。さらに、2013年には産業廃棄物の最終処理の管理まで業者の責任が課せられるようになったのです。

このように産業廃棄物処理業者にとってマニフェストは重大な制度ですが、なぜここまでマニフェスト制度が必要なのでしょうか。その理由は2つあります。

まず1つ目は産業廃棄物の処理を委託した際に課せられる業者に対しての責任を明確にするためです。産業廃棄物は委託した業者が責任を持って処理しなければなりません。

2つ目は不法投棄を防止するためです。不法投棄は法律で禁止されています。悪質な業者は産業廃棄物を不法な場所に放置したり、不正な処理方法を行ったりする場合があります。知らぬ間に委託した廃棄物が不法投棄されていたということがないようにマニフェストを交付し、適切な処理を行ってもらいましょう。

産業廃棄物の処理を依頼された業者は指定の期間内に適切な処理がされたか各都道府県・政令都市に報告する義務があります。排出事業者はマニフェストを交付しないと、罰則の対象となるため注意しましょう。

電子マニフェストとは

電子マニフェストとは排出事業者・収集運搬業者・処分業者の3業者が情報を報告・管理できる仕組みです。

電子化することで書類を発行する手間が省け、記入漏れを防げます。マニフェストは通常5年間保管をしなければなりませんが、クラウド上に保管できるため、スペースを考える必要もありません。

産業廃棄物の処理が完了したら、センターから完了報告が自動で届くため、適切な処理が行われているか、作業がどのくらい進んでいるか瞬時に判断できます。

また、紙のマニフェストには「産業廃棄物管理票交付等状況報告義務」というものがあります。この義務は毎年6月末に前年度のマニフェスト状況を都道府県に報告するものです。電子マニフェストはクラウド上で管理されるため、この義務が免除されます。電子マニフェストは所定の手続きがスムーズにできる環境が整っているため、産業廃棄物の処理の申請も気軽に行えるようになるでしょう。

電子マニフェストを導入するためには所定の手続きが必要です。各業者のホームページにある申し込みフォームや書面にて手続きしましょう。電子マニフェストを導入するためには排出・収集・処分の3業者の加入が必要です。1つの業者だけでは運用できませんので、ご注意ください。

湘南総建でも電子マニフェストに対応しています。産業廃棄物の処理をご依頼の方はぜひご検討ください。

産業廃棄物処理を業者に依頼するときの注意点

上記でも解説したように産業廃棄物の処理にはマニフェストの発行が必要不可欠です。産業廃棄物が不法投棄された場合は委託業者だけでなく、施主にも罰則があります。マニフェスト制度に関する罰則は以下のようなものが挙げられます。

・委託基準違反→5年以下の懲役もしくは1,000万以下の罰金

・マニフェスト不交付・未記載・虚偽記載・保管義務違反
→1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金

・マニフェスト確認義務違反→措置命令の対象

法人に対しては3億円以下の罰金が課されることもあるため、注意しましょう。産業廃棄物処理業者は金額だけで決めずに、産業廃棄物処理に必要な許可を保有しているかなど確認してから、依頼するようにしてください。

最後に

マニフェストは産業廃棄物を適切に処理するために重要な制度です。
申告漏れや書類不備による罰則規定もあるため、注意深く運用することが大切です。そのためにも信頼できる委託業者を選ぶことはとても重要と言えます。

湘南総建では、様々な種類の廃棄物を適切に処理いたします。

自社に積替保管施設があるため、小口で集められた産業廃棄物を一旦保管、一定量収集した時点で大型車両で運搬し、コスト削減もしております。

産業廃棄物でお悩みの方はぜひご相談ください。

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株式会社 湘南総建は、茅ヶ崎市にある解体工事、産業廃棄物処理、不動産売買を行う会社です。 解体工事は、小規模な家屋の解体工事からビルの解体工事までお任せください。不用品回収は1点から承ります。また、解体工事で培ったネットワークで、不動産売買も行なっております。他社で取り扱ってもらえなかった物件もご相談ください。

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